技能

NWNでは様々な技能が存在します。
もう一つの能力である特技と混乱される方もいるかもしれませんが、特技はそれによって特定の能力を得るのに対して、技能の多くはベースとなる能力値と共に成功か失敗かを計る判定があります。
つまり、特技がキャラクターの能力を拡張する特殊能力めいたものであるのに対して、キャラクターの行動の成否の鍵を握るのが技能なのです。

なお、レベルアップ時に得られる技能ポイントは溜めておくことが出来ます。 マルチクラスの際、将来上昇させるクラス技能のために、あえて振り分けることなく、該当クラスを得たときに一気にランクを上昇させることも可能です。

動物共感

動物をプレイヤーキャラクターのレベル分のターン(1ターン=1分)、仲間として操ることができるようになります。
ドルイドとレンジャーしか習得できませんが、両者共にたしなみとして習得しておいた方がいいかもしれません。 動物というとあまり使い出がなさそうですが、運がよければガーゴイルやマンティコア(SoUで追加)などの魔獣も操れるナイススキルです。
また「動物の相棒」とは別に、仲間としてパーティに加えることが出来るため、シングルでも賑やかにプレイすることができます。

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精神集中

呪文持ち、必須のスキル。
呪文詠唱中ダメージを受けた際に、このスキルでの判定に失敗すると呪文が立ち消えてしまいます。
攻撃にさらされるクレリックなども、可能な限り取っておくとよいでしょう。 また、乱戦に持ち込まれやすいシングルでのプレイの場合も、あったほうがいいでしょう。
「挑発」を防ぐ効果もあるので、前線で戦うキャラクターも取っておいた方が良いのですが、相手が使ってくるかどうかはDM次第、シナリオ次第なので微妙です。 ちなみに公式シナリオで敵が「挑発」を使ってくることはないと思います。

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罠解除 開錠

ローグお得意の技能セットです。
「Wizardry」と違って、罠解除に失敗してもちょっとやそっとでは発動したりしないので気軽に行きましょう。 ただ、一度試して開かなかった鍵、外れない罠は何度やっても結果は同じです。 盗賊道具などの補助をつけてから再度挑戦しましょう。
解除できない罠はとりあえず「印をつける」ようにすればOKです。 ただし公式シナリオでのヘンチマンたちは、そんなことはお構いなしに、罠に突っ込んでいくので、うまく誘導してあげてください。
また、この手のスキルの中で罠解除だけは「知力」ベースのスキルです。 ローグをプレイする際には「知力」もそれなりに上げておくと良いでしょう。
もっとも使い魔のピクシーがいると、そんなローグの努力も軽く吹き飛ばされてしまいますが、それは見なかったことにしてください……

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不動

「精神集中」の対物理攻撃版といった感じのスキルです。
ただ「挑発」と違って「打ち倒し」や「武器落し」はモンスターも仕掛けてくることがあるので、要求されるシーンは多いと思います。
気づいたら素手で殴ってた、なんてことにならないように前線で戦う人は取っておきましょう。
(パッチにより、モンク、パラディン、レンジャーもクラス技能として取れるようになっています)

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治療

名前のとおり、ヒットポイントが回復するだけでなく、毒や病気も治してしまいます。
治療用具さえあればヘタな回復魔法より効果が高い、クレリック泣かせのスキルです。実用度が高く、誰であれ取って損するスキルではありません。

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隠れ身 忍び足

ローグお得意の技能セット、その2。
二つセットで取っておかないと意味がないので気をつけましょう。
スニークアクション系とは違って、明らかに相手から見えている位置にいても判定に成功すれば隠れていることになり、逆に失敗すれば、多少視線が通ってなくても発見されてしまうあたり、使いどころの難しいスキルです。
また「Thief」張りに光量の少ないところでは発見されづらくなるのも覚えておくと良いでしょう。
まさにローグの腕の見せ所ですが、ピクシーがいると舞台袖で覗いているだけになるかもしれません。 まぁ、気にしないようにしましょう。

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視認 聞き耳

上記のスキルと対になる知覚系のスキル二つです。
シングルプレイではどちらか一つを上限まで上げておけば、敵の発見には事足ります。
マルチの場合、どちらも必要となる可能性が高いので斥候役を務めたりする場合、取っておきましょう。
またパーティー内に、人のバックに手を突っ込む癖のあるローグがいる場合、視認を上げておけば心強い味方となってくれます。

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伝承知識

NWN本編では単純にアイテムの鑑定のスキルになっています。
その万能っぷりに、全米も驚愕の「バードの知識」はTRPG版とは違い、このスキルにクラスレベルが加えられるだけ、とかなりパワーダウンしています。
ユーザー製シナリオでは情報を引き出すのに活用されることもあるでしょうが、公式シナリオではあると便利、程度のスキルでしょうか。

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受け流し

特技の「強打」などと同じように、モードを切り替えて使用するスキルです。
撤退を援護するために壁となって「受け流し」といきたいところですが、受け流している間は機会攻撃が行えません。 ですから、一対一なら構いませんが相手が複数いるような状況では、脇を抜けられるためオススメできません。
また、敏捷度がベースの技能である点や、鎧や盾による修正を受ける点などから、最前線で戦う戦士よりも、隙を見て飛び出す軽戦士や斥候向きのスキルです。
不意に敵に襲われた時や、ハードコアルールでポーションを飲む際に発生する、機会攻撃を逸らすことなどに役立つでしょう。

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芸能

バード固有のスキルで、「バードの歌」を使用する際の判定に用います。
歌を極めようというバード以外には、無縁のスキルですね。レベルごとに必要な分だけ取っておけばOKです。
あとはDMが許せば、冒険以外の食い扶ちが得られるかもしれません。

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説得

公式シナリオではNPCから情報を引き出すのに使われます。
NPCからクエストを受けたり、報酬を吊り上げたり、無駄な戦闘を避けたりと、攻略の幅が広がるので、スキルポイントに余裕があればとっておきたいところです。
マルチではパーティーのリーダー役やクレリックが取っておくと雰囲気も出ていいでしょう。
マニュアルではパラディンは「説得」をクラス技能として取れないようになってますが、ちゃんと取れますので安心してください。

「挑発」するけど「説得」出来ないパラディン、というも面白かったかもしれませんが……

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すり

ローグの聖域。
指物のピクシーも、犯すことの出来ない領域です。
さぁ、日ごろ冷たい視線を投げかけるパーティーの面子に、その力を思う存分知らしめてください。

…と、物騒な話は置いといて、ユーザー製シナリオではDM次第、シナリオモジュール次第なのですが、公式シナリオでは意外と活躍するシーンの多いスキルです。 シナリオにかかわるアイテムを相手からすりとって、楽々クエスト完了、なんてことができます。 失敗すると、最悪攻撃されてしまいますが……

ただ、そこらを歩いている一般人やモンスターたちは、掏り取れるような物を持っていることが少ないため、機能しません。
ファイナル・ファンタジー シリーズのそれのような、モンスターからレアアイテムゲット! といった使い方も残念ながら期待できないでしょう。

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捜索

基本的には罠を探す技能です。
「NWN」の場合、特定の場所を指定して探すわけではなく、移動中、自動的に捜索を行い何かあれば反応が出る、という形を取っています。
そのため、ダンジョンなどで走っていると罠の反応が出た床にまっすぐ突っ込んでいったりすることもあるので、罠が予想される場所では捜索モードを使うなどして歩くようにしましょう。

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罠設置

巧妙な仕掛けと、それにかかった獲物を愛でる人たちのための技能です。
とはいえ、設置には時間が掛かりますし、一回踏まれるとそれで終わりなのでコストパフォーマンスもあまりいいとはいえません。 素直にワンドでも振ってたほうが効果的な気もします。
しかし、シングルで敵が出てくるのが分かっているシーンや、会話してから戦闘に入るシーンなどでは、辺り一面を罠で埋めておいてから、おもむろに戦闘に入る、という効果的且つ邪悪な使い方も出来ます。
また「罠解除」では関係の無かった鎧等による修正を、「罠設置」では受けてしまいますので気をつけましょう。

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呪文学

呪文を体系的に学ぶことで、相手が唱えようとしている呪文が分かるようになります。
これによって呪文を相殺(「ディスペルマジック」、「ヘイスト」に「スロウ」をぶつけるなど)することが出来るようになります。
「おまえは次に『ホールド・パーソン』を唱える…」(ゴゴゴゴ…)とかやりたい人は上げておきましょう。
そんな気は毛頭無い人も、5ランクごとに呪文に対するセービングスローに+1のボーナスがつく、と聞けばぜひとも取りたくなるでしょう。 そう、ぜひとも取っておきましょう。

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挑発

MMORPGなどのそれと違い、敵の攻撃を自分にひきつける効果は薄くなっています。
「NWN」の場合、対象の精神集中の技能との対抗判定で上回った値1につきACを-1、加えて呪文失敗確立+30%のペナルティを与えるスキルとなっています。
またこの技能は「魅力」ベースな上、バーバリアン、パラディン、バードしかクラス技能として取ることが出来ません。
しかし、決まれば最大でACに-6のペナルティを課すことが出来るので、硬い前衛キャラ相手などには、なかなかおいしい技能です。
魅力とは無縁ではありますが、バーバリアンなどが、挑発しながら戦うのはなかなか絵になっていいんじゃないでしょうか。

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魔法装置使用

非力なローグやバードが一気に輝きを増す、そんなスキルです。
これによって、魔法による戦闘のバリエーションが増え、パーティーのサポート役として様々な役割を担うことが出来るようになります。
とは言え、この技能は何かと比較して判定を行うようなタイプではなく、一定のランクまで上げることで使用が可能になるタイプですので、むやみに高く上げても意味がありません。
今どの程度必要なのか見極めて、貴重な技能ポイントをきっちり割り振っておきましょう。

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